FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場はまちまち:米追加経済対策やワクチンの実用化期待

NYダウは59.87ドル高の29883.79ドル、ナスダックは5.74ポイント安の12349.37ポイントで取引を終了した。11月ADP雇用統計が予想を下回ったほか、債券利回りが上昇し警戒感から寄り付き後大きく下げた。その後、共和党と民主党が超党派グループのまとめた追加経済対策の速やかな成立に向けて譲歩する姿勢を見せたため、一段と期待感が高まり上昇に転じた。新型コロナウイルスのワクチン実用化が世界経済の正常化を後押しするとの見方が強まり、景気敏感株中心に買いが入った。トランプ政権が2月までに1億人分のワクチン支給が可能との見解を示すと上げ幅を拡大した。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は史上最高値を更新した。VIX指数は20.77から21.17へ上昇した。

 

外国為替市場:全般的にドルの上値の重い展開

ドル/円は、一時104.75円と日通し高値を付けたものの、そのあとはユーロ/ドルの上昇に伴う円買い・ドル売りが優勢となり上値が重くなった。11月ADP全米雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数が30.7万人増と予想の43.0万人増を下回ったことも相場の重石となり、一時104.40円付近まで下押しした。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長とムニューシン米財務長官は米下院金融サービス委員会の公聴会で証言し、追加支援策の実施を改めて訴えた。この日の証言は、前日に行われた米上院銀行委員会での証言内容をほぼ踏襲したため、目立った反応は見られなかった。

 

ユーロ/ドルは、ユーロ/ポンドやユーロ/豪ドルなどユーロクロスの上昇につれたユーロ買い・ドル売りが先行した。節目の1.2100ドルを突破し、一時1.2119ドルと2018年4月30日以来約2年7カ月ぶりの高値を更新した。市場では『前日に重要なポイントとして意識されていた9月1日の高値1.2011ドルを上抜けたことで、テクニカル的な買いが入りやすい状況だ』との声が聞かれた。なお、メルケル独首相は『新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、部分的なロックダウン(都市封鎖)を来年1月10日まで延長する』と発表したものの、相場の反応は限定的だった。

 

NY原油先物市場は反発:ユーロ高を意識した買い優勢

NY原油先物市場は43.92ドル-45.92ドルのレンジ相場となった。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟国も交えた『OPECプラス』の閣僚級会合が3日に延期されたことで、協調減産延長への不透明感が高まり、売りが先行した。ただ、為替相場でユーロが対ドルで一段高となり、ドル建ての原油に割安感が生じ、買い戻しが入った。米エネルギー情報局(EIA)が発表した石油在庫統計で、原油在庫は67.9万バレルの取り崩しと、市場予想ほど減少しなかったものの、相場の反応は限られた。アジア市場で43.92ドルまで売られたが、ユーロ高を意識した買いが入ったことや、追加経済対策への期待があることから、ポジション調整的な買いも観測された。

 

NY金先物市場は続伸:ユーロ高を意識した買い優勢

NY金先物市場は1810.50-1835.00ドルのレンジ相場となった。為替相場でドル安・ユーロ高基調が継続し、ドル建ての金は割安感から買いが入り、一時1835.00ドルまで買われた。米追加景気対策への期待感が高まり、金相場への資金流入思惑も金の買いを後押しした。ただ、米長期金利は強い動きを見せており、金先物の上昇はやや一服した。

 

米国債券市場は下落:リスク回避後退から引き続き安全資産が売られる展開

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)0.93%で終了した。新型コロナワクチンの普及や米経済対策協議の進展期待を背景に、相対的に安全資産とされる米国債に売りが出た。 

 

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