FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は下落:欧米での感染拡大による景気減速懸念

NYダウは943.24ドル安の26519.95ドル、ナスダックは426.48ポイント安の11004.87ポイントで取引を終了した。欧米で新型コロナウイルスの感染が再び深刻化しており、世界景気への影響が懸念された。欧州最大経済のドイツや第2位のフランスがパンデミック対策で規制を再び強化したため世界経済の見通しが悪化し寄り付きから下落した。また、来週の米大統領選を前に持ち高調整の売りも出て、一時960ドル超下げた。米株の変動性指数(VIX、恐怖指数)が一時40.77と6月15日以来の高水準まで急伸したことで、『リスク回避の売りが加速した』との指摘もあった。VIX指数は33.35から40.28へ上昇した。

 

NY外国為替市場:欧米株下落を受けリスク回避のドル買い・円買い

ドル/円は、一時104.08円と9月21日以来の安値を付けた影響が残ったものの、同日の安値104.00円がサポートとして意識されると買い戻しが入り104.45円付近まで下げ渋った。市場では『104.00円付近には本邦長期資金の買い意欲が強い』との声も聞かれた。NY勢本格参入後は104.30円を挟んだもみ合いに終始した。米大統領選を来週に控えてやや動きづらい面もあった。

 

ユーロ/ドルは、新型コロナウイルスの感染が再拡大し、欧州各国でロックダウン(都市封鎖)を再び導入する動きが広がり、ユーロ売りが先行した。独株価指数が4%超下落するなど欧州株相場が軟調に推移したこともリスク回避のドル買いを促し、一時1.1718ドルと19日以来の安値を付けた。ドイツでは11月2日から1カ月間、緊急の部分的ロックダウン実施が決まったほか、フランスでも30日から少なくとも12月1日までロックダウンが実施される。ただ、事前にメディア報道などで伝わっていたこともあって、正式決定後は目立った反応が見られなかった。NY午後に1.1760ドル付近まで下げ渋ったあとは1.17ドル台半ばでのもみ合いに終始した。明日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を控えて動きづらい面もあった。なお、市場では『ECBが明日の理事会で予防的に金融緩和策を講じる』とのサプライズ緩和観測が浮上している。

 

NY原油先物市場は大幅安:原油在庫の予想以上の増加を嫌気

NY原油先物市場は36.97ドル-39.01ドルのレンジ相場となった。前日引け後に米石油協会(API)が発表した週間統計では、原油在庫が一部で予想されていた以上に増加した。これをきっかけに時間外から原油先物は売りが先行した。欧米の新型コロナウイルス感染の再拡大を受け、各国でロックダウン(都市封鎖)が実施される可能性が高まったこともエネルギー需要減への懸念を強めた。米エネルギー省(EIA)が28日に発表した週間石油在庫の結果(原油、432.0万バレルの積み増し)も相場の重石となり、約3週間半ぶりの37ドル割れまで一時売り込まれた。アジア市場の序盤で39.01ドルをつけたが、その後は値を下げる展開となった。ロンドン市場で38ドルを下回り、ニューヨーク市場では株安を嫌って一時36.97ドルまで売られている。

 

NY金先物市場は反落:換金目的の売り優勢

NY金先物市場は1869.10-1912.60ドルのレンジ相場となった。為替相場でドルが対ユーロで上昇幅を広げると、ドル建ての金先物は割高感から売りが優勢になった。欧米で再び新型コロナウイルス感染が拡大していることを受けてリスク回避地合いが強まったものの、本日の金相場は換金売りに押された。安寄りした米株が下げ幅を拡大すると金先物も下値を切り上げたが、買い戻しの勢いは鈍いままだった。ニューヨーク市場で金先物は一時9月28日以来となるとなる1869.10ドルまで売られた。

 

米国債券市場は反落:不調な5年債入札受け売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは4営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)0.77%で終了した。新型コロナウイルスの感染が再び深刻化する中、世界景気への影響が懸念されて安全資産とされる米国債に買いが先行した。ただ、5年債入札が低調だったことが分かると徐々に売りが優勢となり下げに転じた。 

 

 

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