FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は下落:先行き景気回復不安から売り優勢

NYダウは525.05ドル安の26763.13ドル、ナスダックは330.65ポイント安の10632.98ポイントで取引を終了した。良好な小売り決算や新型コロナウイルスワクチン実用化への期待感から上昇して寄り付いた。しかし、米追加経済対策成立の見通しが立たないなか、徐々に売りが優勢となった。また、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が2日目となる下院特別委員会での証言でパンデミック危機からの回復が依然不透明だと懸念を再表明、投資家心理が悪化し下落に転じた。さらに、欧州で新型コロナウイルス感染が再拡大していることを受けて景気敏感株が売られたほか、前日反発した主力ハイテク株への売りが再び強まり一時570ドル超下げた。VIX指数は26.86から28.58へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇でドル買い優勢

ドル/円は、金や銅など貴金属価格が軒並み下落するなか、資源国通貨に対してドル高が進むと円に対してもドル買いが先行した。米10年債利回りの上昇も相場の支援材料となり、一時105.49円と日通し高値を付けた。NYダウが一時570ドル超下落し、ナスダック総合が3%超下落したこともリスク回避のドル買いを誘った。なお、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は米下院特別小委員会の公聴会で、金融当局によるメインストリート貸し付けプログラム(MSLP)について『基本的に考え得る措置は全て実施した』などと述べた一方、『新型コロナウイルス禍からの景気回復の道のりは長く、米議会とFRBの双方が回復への取り組みを続ける必要がある』と強調した。 

 

ユーロ/ドルは、対資源国通貨中心にドル高が進むと、ユーロに対してもドル買いが先行した。米国株相場の下落を背景にリスク回避のドル買いも散見され、一時1.1652ドルと7月27日以来の約2カ月ぶりの安値を付けた。米長期金利の上昇やユーロ/ポンドの下落につれた売りも出た。市場関係者からは『欧州で新型コロナ感染が再拡大するなか、行動制限の強化による景気回復の遅れが懸念されてユーロは上値の重い展開だった』との声が聞かれた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時94.43と7月24日以来約2カ月ぶりの高水準を付けた。 

 

NY原油先物市場は小幅高:原油在庫取り崩しで買い優勢

NY原油先物市場は39.26ドル-40.75ドルのレンジ相場となった。米エネルギー省(EIA)週間石油在庫(9/18 時点)で原油在庫が-163.9万バレル (前週 -438.9万バレル)と取り崩しを継続した。NY原油先物は40.75ドルまで買いを強めた。ただ、需要後退の観測もくすぶったままで、上値を重くした。アジア市場で39.26ドルまで下げた後、反転し、ニューヨーク市場で40.75ドルまで買われたが、米国株安やドル高を嫌って上げ渋った。

 

NY金先物市場は大幅続落:米国株の反落から換金目的の売り優勢

NY金先物市場は1856.00-1909.90ドルのレンジ相場となった。米国株の反落で、通常ならリスク回避として安全資産とされる金が買われそうな局面だった。しかし、週初の大幅反落の際にも、注目された株安による損失を補うための換金目的での金売却が意識されて売りが続いた。アジア市場で1909.90ドルまで買われたが、まもなく反落した。ニューヨーク市場で一段安となり、一時1856.00ドルまで下落した。

 

米国債券市場は横ばい:米国株が軟調となり買い戻し

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日と同じ0.67%で終了した。新型コロナウイルスのワクチン開発への期待から相対的に安全資産とされる米国債に売りが出たものの、米国株が軟調に推移すると債券買いが入り下げ渋った。 

 

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