FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は続落:米中関係悪化懸念と原油安から売り優勢

NYダウは632.42ドル安の27500.89ドル、ナスダックは465.44ポイント安の10847.69ポイントで取引を終了した。トランプ大統領が中国との経済関係を大幅に縮小すると対中強硬姿勢を表明したほか、原油安を受けて投資家心理が悪化し、寄り付きから大きく下落した。また、アップルなど主要ハイテク株への利益確定目的の売りが継続し、一時660ドル超下げた。原油先物相場が急落し、世界景気の先行き不透明感が改めて意識された面もあった。さらに、S&P500種株価指数への採用が見送られた電気自動車(EV)のテスラが21%安の急落となった。VIX指数は30.75から31.46へ上昇した。 

 

NY外国為替市場:米国株大幅安でリスク回避の円買い優勢

ドル/円は、欧州時間に一時106.38円と前日の高値に面合わせする場面もあったが、NY市場ではさえない展開になった。NYダウが一時660ドル超下落し、ナスダック総合が4.2%超安となったことを受けて、リスク回避の円買いが優勢になり一時105.79円と日通し安値を更新した。米10年債利回りが0.6624%前後まで低下したことも意識された。ただ、欧州通貨やオセアニア通貨に対してドル買いが進むとドル円にも買い戻しが入り、106.08円付近まで下げ渋った。 

 

ユーロ/ドルは、英国とEUの将来の関係を決める交渉が難航するなか、先行き懸念からユーロ売りが先行した。株価の下落を背景にリスク回避のドル買いも入り一時1.1766ドルと日通し安値を付けた。ただ、10日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前に様子見姿勢も広がり、値動きは限られた。 

 

NY原油先物市場は大幅続落:原油需要減少予想などが嫌気

NY原油先物市場は36.13ドル-39.59ドルのレンジ相場となった。コロナ感染の拡大が収まらず、世界的なエネルギー需要の回復が遅れるとの思惑が原油の上値を圧迫した。原油需要の後退で、サウジアラビアは10月の原油販売価格を引き下げたと報じられた。また、欧米株安や為替相場でドル高が進み、ドル建ての原油に割高感が生じたことも原油の売りに拍車をかけた。 

 

NY金先物市場は反発:欧米株安を意識したリスク回避の買い優勢

NY金先物市場は1911.70-1948.30ドルのレンジ相場となった。為替相場でのドル高がドル建ての金の上値を圧迫した一方で、米国株が大幅下落するなど投資家のリスク回避で安全資産の金に買いが入り、方向感が出にくかったが、引けにかけて買いが強まり、反発して取引を終えた。ニューヨーク市場の序盤にかけて19911.70ドルまで下落したが、欧米株安を受けた安全逃避的な買いが観測されており、金先物は反転。ただ、ドル高を意識して金先物は1948.30ドルまで買われた後は伸び悩み、通常取引終了後の時間外取引で1934.30ドルまで下げている。

 

米国債券市場は反発:リスク回避の動きが強まり買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)0.68%で終了した。英国と欧州連合(EU)の将来の関係を決める交渉が難航するなか、米中対立懸念も強まり米国株と原油先物相場が大幅に下落した。相対的に安全資産とされる米国債に買いが入った。 

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