FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場はまちまち:感染第2波への懸念が上値を抑える

NYダウは170.37ドル安の26119.61ドル、ナスダックは14.66ポイント高の9910.53ポイントで取引を終了した。景気回復期待で上昇して寄り付いたが、中国北京の感染拡大やテキサス州のウイルス患者入院数の急増が伝えられると、感染第2波への懸念が上値を抑え、前日終値を挟んで揉み合う展開となった。クオモ知事がニューヨーク市の経済再開第2段階を22日から開始すると発表した。また、パウエルFRB議長が下院金融委員会証言で改めて長期にわたりゼロ金利や量的緩和を維持する方針を示したことで、ハイテク株が依然として下支えとなった。しかし、大統領選世論調査で、いくつかの激戦区でトランプ大統領の支持率がバイデン候補を下回ったことが報じられると、引けにかけて下落する展開となった。VIX指数は33.67から33.47へわずかに低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利低下でドルの上値重い

ドル/円は、米国での新型コロナウイルス感染『第2波』への懸念が意識された場面ではリスク回避の流れに沿って107.14円まで下落した。その後は107.30円付近まで切り返したものの、戻りの鈍さを確認すると米長期金利が低下した影響もあり、106.92円まで下げ幅を広げた。なお、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は米下院金融サービス委員会で『米国にとってマイナス金利は適切ではない』『イールドカーブ・コントロール(YCC)導入についてはまだ決断していない』などの見解を示したが、相場への影響は限定的だった。 

 

ユーロ/ドルは、米テキサス州で新型コロナウイルス感染の入院者数が11%急増したとの報道を受けて、米国での感染『第2波』への警戒感が高まるなか、リスク回避の動きが先行し、一時は1.1207ドルまで下押しした。一方で、米NY州のクオモ知事が22日からNY市が活動再開の『第2段階』へと移行する見通しを示し、米景気回復期待を手掛かりにした買いも入ったため、その後は1.1240ドル台まで下げ渋った。景気の先行きに対する思惑が交錯するなか、総じて方向感を欠いた動きとなった。 

 

NY原油先物市場は反落:ウイルス感染第2波を警戒した売り優勢

NY原油先物市場は37.21ドル-38.75ドルのレンジ相場となった。新型コロナ感染の第2波への警戒感で売りが先行した。また、米エネルギー情報局(EIA)が発表した石油在庫統計で、原油在庫が予想外に121.5万バレルの積み増しとなったことも原油相場の重石となった。石油輸出機構(OPEC)は17日に発表した月報で、原油需要は徐々に回復し、協調減産の効果はすでに出ているとの見方を示した。アジア市場で37.21ドルまで下落したが、その後反転し、ロンド市場の朝方に38.75ドルまで戻したが、ニューヨーク市場では38.36ドルが高値となり、上値の重い状態が続いた。ウイルス感染第二波に対する警戒感が高まっていることが嫌気された。

 

NY金先物市場は小反落:強弱材料錯綜する中利食い売り観測

NY金先物市場は1717.30-1739.30ドルのレンジ相場となった。新型コロナ感染の第2波への警戒感と、経済活動の再開による景気回復への期待感が交錯する中、値動きは限られた。17日のアジア市場で1739.30ドルまで買われたが、利食い売りが観測されており、上げ渋った。ロンドン市場で一時1717.30ドルまで下げた。ニューヨーク市場では、株安などを意識した買いが入ったことで下げ幅は縮小したが、1739ドル近辺で伸び悩む状態が続いた。

 

米国債券市場は小幅反発:ウイルス感染拡大で債券買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは4営業日ぶりに小幅反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)0.74%で終了した。新型コロナウイルスの感染拡大により、米国の経済活動再開に遅れが生じるとの懸念が高まり、安全資産とされる債券相場には買いが入った。また、米国株式相場の下落も債券相場を下支えした。

 

 

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