FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:米・メキシコ間の追加関税報道を好感

NYダウは181.09ドル高の25720.66、ナスダックは40.08ポイント高の7615.55で取引を終了した。米連邦準備理事会(FRB)による利下げ観測が高まる中、欧州中央銀行(ECB)が政策金利を20年半ばまで据え置くとしたものの、ドラギ総裁の会見を受けて当局が金融緩和に積極的ではないとの見方が広がり、寄付き後から揉み合う展開となった。米メディアが『米国はメキシコからの輸入品に対する追加関税の発動を遅らせることを検討している』と報じると、米・メキシコ間の貿易摩擦激化懸念が和らぎ買いが加速した。NYダウの上げ幅は一時260ドルを超える場面があった。VIX指数は16.09から15.93へ低下した。

 

NY外国為替市場:米・メキシコへの関税報道で上下に振れる展開

ドル/円は、米FRBによる利下げ観測が高まる中、前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容だったことが相場の重しとなり一時108.03円と日通し安値を付けた。その後しばらくは米国とメキシコによる不法移民対策の政府間協議の行方や明日の5月米雇用統計の結果を見極めたいとして、大きな方向感が出なかった。ただ、事情に詳しい関係者の話として「米国はメキシコへの関税適用先送りを検討している」との報道が伝わると、米国とメキシコの貿易摩擦への警戒感が後退しNYダウが260ドル超上昇した。ドル円にも買い戻しが入り一時108.56円と5月31日以来の高値を付けた。もっとも、米ホワイトハウスが『米政府は依然としてメキシコからの輸入品に対する追加関税の発動を進めている』との見解を示すとやや上値が重くなった。

ユーロ/ドルは、ECBはこの日、市場予想通り政策金利の据え置きを決定したものの、金利据え置き期間を従来の『2019年末』から『2020年上半期』まで延長する方針を決めた。これを受けて一時1.1203ドルまで売りが先行した。ただ、市場の一部では『他の中央銀行の流れに沿って利下げを示唆する』と期待されていたため、『利上げ時期先送りにとどまった』ことを受けてすぐに反発した。ドラギ総裁が理事会後の記者会見で『第1四半期のデータは予想より良かった』『経済見通しについて大幅な悪化を全く見込んでいない』などと発言し、景気に楽観的な見方を示したこともユーロ買いを促し一時1.1309ドルと4月17日以来の高値を付けた。なお、ドラギ総裁は『不測の事態が起きればあらゆる政策手段で対応する準備がある』と強調し、具体的な手段として、理事会では利下げや資産買い入れ再開の可能性に言及するメンバーがいたことを明かした。

 

NY原油先物市場は反発:対メキシコの関税先送りの思惑から買い優勢

NY原油先物市場は51.17ドル-53.30ドルのレンジ相場となった。前日の米エネルギー省(EIA)が発表した原油在庫の大幅な積み増しが引き続き材料視され、上値の重い動きが続いたが、為替相場でドル安・ユーロ高が進んだことや、米政府がメキシコへの関税を先送りする方向で検討しているとの報道を手掛かりに反発した。また、約5カ月ぶりの安値水準まで下落した反動から買いが入りやすかった面もある。 

 

NY金先物市場は7日続伸:リスク回避の金買い継続

NY金先物市場は1331.30-1344.20ドルのレンジ相場となった。米利下げ観測の高まりや米中貿易摩擦の激化懸念を背景とした買いが続くなか、為替相場でドル売り・ユーロ買いが進んだことも、金の買いを後押しした。ただ、通常取引終了後の時間外取引では対メキシコ輸入関税導入の先送り観測が浮上したことから、安全逃避の買いはやや縮小した。

 

米国債券市場は上昇:メキシコに追加関税を課す方針報道で買い戻し

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)2.11%で終了した。『米国はメキシコへの関税適用先送りを検討している』との報道を受けて米国株が大幅に上昇すると、安全資産とされる米国債には売りが先行した。ただ、取引終了間際に『米国は予定通り10日からメキシコに追加関税を課す方針』と伝わると、一転債券買いが優勢となった。

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