FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場はまちまち:米中関係の悪化懸念から売り優勢

NYダウは79.40ドル安の24947、ナスダックは29.83ポイント高の7188.26で取引を終了した。中国の通信大手ファーウェイの幹部逮捕を受けて、米中関係が悪化するとの警戒感が高まった。キャタピラーやボーイングなど中国向け売上比率が高い銘柄に売りが集まり、指数は一時780ドル超下げた。また、OPEC総会や翌日のOPEC非加盟国を加えた閣僚級会合を見極めたいとの思惑から、原油価格が下落したことも相場の重石となった。ただ、そのあとは米利上げ休止の思惑などを背景に取引終了にかけて急速に下げ幅を縮めた。米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙のFEDウォッチャーは『FRBは12月の利上げでいったん利上げ局面を休止し、様子見モードに入ることを検討』と報じた。VIX指数は 20.74から21.19へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米中貿易摩擦に対する警戒からリスク回避の円買い

ドル/円は、米中貿易摩擦に対する警戒が再燃し、投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが優勢となった。11月ADP全米雇用報告が予想を下回ったほか、10月米貿易赤字が10年ぶりの高水準となり対中赤字が過去最高となったこともドル売りを誘い、一時112.20円と10月29日以来の安値を付けた。ただ、11月米ISM非製造業指数が予想を上回ったこともあって、売り一巡後は徐々に下値を切り上げ、112.76円付近まで持ち直した。一時は780ドル超下落したダウ平均が79ドル安程度まで急速に下げ幅を縮めたことも円売り・ドル買いを誘った。ユーロ/ドルは、低調な米経済指標が相次いだことで全般ドル売りが先行した。米中貿易摩擦の激化懸念が再燃するなか、米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りも入り一時1.1413ドルまで値を上げた。ただ、米長期金利の低下が一服するとドル売りの勢いは後退した。予想を上回る11月米ISM非製造業指数も相場の重石となった。

 

NY原油先物市場は続落:OPEC総会で減産合意できず失望売り

NY原油先物市場は一時50.08ドルまで下落した。NY注目されたOPEC総会では減産量の合意には至らず、総会後の記者会見も見送られた。時間外から軟調だった原油先物は、総会の結果を嫌気して大きく値を下げた。しかしながら、EIA週間石油在庫統計では原油の取り崩し幅が732.3万バレルと大きく、市場参加者のショートカバーを誘った。明日のOPEC加盟国と非加盟国との協議への期待感もあり、引けにかけては51ドル台で底堅く推移した。サウジアラビアは大規模な減産を提案しているが、ロシアは減産を準備していないと報じられた。

 

NY金先物市場は小幅に反発:米国株が値を戻したことで上げ幅縮小

NY金先物市場は一時1249.9ドルまで上昇した。米中貿易摩擦への懸念が高まり、世界的な株安の動きを受けて安全資産の金に資金が向かった。しかし、NY午後になると急速に米国株が値を戻したことで、金先物にも利食い売りが出て上昇幅を縮めて終了した。

 

米国債券市場は続伸:米中関係悪化でリスク回避の債券買い

米国債券市場で長期ゾーンは5日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)2.89%で終了した。米中関係が悪化すると警戒感が高まる中、低調な米経済指標を手がかりに債権買いが先行した。米国株の失速も債券買いを誘った。利回りは一時2.8237%前後と8月27日以来の低水準を付けた。ただ、株価が急速に下げ渋ると債券は伸び悩んだ。

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