FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は下落:トルコリラ急落でリスク回避の売り優勢

NYダウは196.09ドル安の25313.14、ナスダックは52.67ポイント安の7839.11で取引を終了した。トランプ大統領がトルコから輸入する鉄鋼及びアルミニウムへの関税額を2倍に引き上げたことにより、トルコリラが急落するなど金融市場の混乱を招き、欧州銀行株が大きく下げると、米銀行株へ売りが波及した。VIX指数は11.27から13.16へ上昇した。

 

NY外国為替市場:トルコリラ急落でユーロが失速

ドル/円は、米7月CPIコア指数が前年比で予想を上回ったため111.11円付近まで値を戻す場面もあったが、上値は重かった。トルコリラ/円中心に新興国のクロス円が下落した影響を受けて一時110.48円と日通し安値を付けた。NYダウが一時280ドル超下落し、日経平均先物が240円下げたことも相場の重しとなった。ただ、茂木敏充経済再生相が日米新通商協議(FFR)後に『日米は貿易拡大で合意』と述べると下げ幅を縮小した。トランプ米大統領の顧問弁護士ジェイ・セキュロー氏が『トルコ牧師問題は解決に近づいている』と述べたこともショートカバーを誘った。ユーロ/ドルは、前日NY終値1.1527ドルと比べて0.0114ドル程度のユーロ安水準となった。欧州金融機関が保有するトルコ資産への懸念が高まり全般ユーロ売りが進行し、一時1.1388ドルと昨年7月13日以来の安値を付けた。

NY原油先物市場は反発:リラ暴落でトルコ経剤の混乱で不確実性から買い

NY原油先物市場は一時67.87ドルまで買われた。足もとで原油が下落していたことや、地政学リスク増大を意識した買いが入った。原油の供給不安は緩和されつつあるが、通貨リラの暴落によってトルコ経済は混乱状態に陥っており、周辺国にも悪影響を及ぼすとの懸念が広がっていることから、ポジション調整的な買いが入った。また、米国とイランの関係が改善されていないことも買い材料となった。米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週末比10基増の869基と大幅増加した。

 

NY金・銀先物市場は下落:全般ユーロ安などが嫌気された

NY金先物市場は一時1213.10ドルまで売られた。トルコリラ急落により欧州株が下落したことで、安全資産とされる金を買う動きで一時1224.90ドルまで上昇した。しかし、ユーロ安・ドル高が進行したことが嫌気された。米国株安や米長期金利の低下は金先物に対する支援材料となったが、金融市場の不確実性が高まっており、週末前であることからポジション調整的な売りも入った。

 

米国債券市場は続伸:トルコリラ暴落でリスク回避の債券買い

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.05%低い(価格は上昇)2.87%で終了した。トルコリラが暴落したことで、トルコのエクスポージャーを保有している欧州銀行株をはじめ株が売られ、安全資産とされる米国債券が買われる展開となり、利回りは一時2.8515%まで低下した。

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