FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は下落:貿易摩擦懸念から上値の重い展開

NYダウは6.38ドル安の25058.12、ナスダックは5.10ポイント安の7820.20で取引を終了した。トランプ米大統領が中国からの輸入品全てに追加関税を賦課する可能性を示唆し、貿易摩擦への懸念から80ドル近く下げた始まった。ハイテク株を中心に上昇に転じる場面もあったが、週末を前に前日終値前後で方向感のない取引が続いた。VIX指数は12.87から12.86へわずかに低下した。

 

NY外国為替市場:ドル安材料多く全面安の展開

ドル/円は、ブラード米セントルイス連銀総裁が『現在の米国のGDPは強いが和らいできている』『FRBは更なる利上げは遅らせるべきだ』と発言したことでドルが全面安となった。さらに、トランプ米大統領が『米国が金利を上げてドル高になる一方、中国・EUや他国は自国通貨を操作し、政策金利を低く抑えている』と述べたこともドル売りを後押し。昨日安値の112.06円を下抜けて売りが加速した。しかし、ブラード総裁が『トランプ米大統領のコメントはFOMCの金利決定に影響しない』と発言するといったん下げ止まったが、『日銀は30-31日の金融政策決定会合で鈍い物価動向を踏まえ、物価2%目標の実現に向けて金融緩和策の持続可能性を高める方策の検討に入った』などと伝わった後に売りが再開。CNBCが米ホワイトハウス当局者の話として『トランプ米大統領が年内あと2回の利上げを懸念している』と報じたうえ、ムニューシン米財務長官が『相場操縦の兆候がないか、最近の人民元安を注意深く監視』などと述べたことも嫌気され、111.36円まで弱含んだ。

ユーロ/ドルは、ブラード米セントルイス連銀総裁やトランプ米大統領の発言を受けて全般ドル安が加速した流れに沿った。『米大統領が年内あと2回の利上げを懸念』との報道もドル売りを誘い、1.1739ドルまで上値を伸ばした。 

 

NY原油先物市場は4日続伸:全般ドル安となったことで下げ渋る

NY原油先物市場は一時68.91ドルまで買われた。米中貿易摩擦の激化によって世界経済停滞への懸念が生じており、米国株はさえない動きとなったが、為替市場でユーロ高・ドル安に振れたことから原油価格は下げ止まった。主要産油国は適正な原油供給量を維持するとの見方や、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した石油掘削設備(リグ)数が前週比5基減少の858基となったことも買い材料となった。

 

NY金・銀先物市場は反発:全般ドル安を好感した買い優勢

NY金先物市場は一時1232.40ドルまで買われた。主要通貨に対してドルが弱含んだことや米国株安が意識されリスク回避の金買いが優勢となった。トランプ米大統領がFRBの利上げについて再度批判的な意見を述べたことも買い材料視された。

 

米国債券市場は反落:景気過熱感やインフレ高進の思惑から売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.05%高い(価格は下落)2.89%とこの日の最高水準で終了した。トランプ米大統領がFRBの利上げを批判したことで、米利上げペース減速の可能性が浮上した。市場では『利上げペースの減速で景気過熱感やインフレ高進を招く可能性がある』との指摘があった。長期金利は上昇した一方で、短期金利はほぼ横ばいで推移した。

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