小次郎講師レポート

【第38回】 「両建てをどう考えるか?続編」


2015.8.28掲載


皆さん、こんにちは、小次郎講師です。




助手のムサシです。



 ★[小次郎講師]★
本日も「両建て」の話。

 ☆[ムサシ]☆
前回は、両建てというのは一見保険の役割で安全で有効と思えるが、実は運用上非常に難しく、一般投資家にはおすすめ出来ない手法というような話でしたね。

 ★[小次郎講師]★
買いと売りを持って保険をかけるということだから簡単そうに思えちゃうんだよね。
だけど、両建てを解消するタイミングが難しい。
気がつけば買いと売りの値段が大きく開いた両建てになって、その間に価格が入ってしまい、その後はどうやっていいのかトレードが大変難しくなるというのが両建ての結末だ。


 ☆[ムサシ]☆
高値の買いと安値の売りの両建てなんてことになると、確かに、その後どうやったらいいのかわからなくなりますね。

 ★[小次郎講師]★
実はそうなってしまう投資家が多いというのが両建ての落とし穴。

 ☆[ムサシ]☆
その中で、「いい両建て」もあるという話が今日の話なんですね?

 ★[小次郎講師]★
いい両建てと言っていいのかどうか。
基本的には両建てはしない方がいいというのが私の考え方。
その中で、もし意味があるとしたら・・・という話を今日はしたい。

 ☆[ムサシ]☆
よろしくお願いします。


  【1、利乗せの両建て】



 ★[小次郎講師]★
通常の両建ては、ある銘柄を買って価格が下がり、どうしたらいいのかわからないので売りを作って両建てにするというケースが多い。

 ☆[ムサシ]☆
両建てするとその後どちらに価格が動いてもそれ以上損が広がらないから安心と思っちゃうんですね。

 ★[小次郎講師]★
しかし、その手法は、要は「損切りするのが嫌だ」という逃げの発想から採用されるケースが多い。
その損切りするのが嫌ということが根本的に間違っているので、その後の両建て自体も間違った方向に行きやすい。

 ☆[ムサシ]☆
なるほど。

 ★[小次郎講師]★
で、今回解説する「いい両建て」というのは「意味のある」両建てということで、「利乗せの両建て」を紹介したい。

 ☆[ムサシ]☆
利乗せの両建て?

 ★[小次郎講師]★
まず、ある銘柄を買う。その銘柄が価格上昇によって利益となる。
その後、下落局面や、価格の動きがわかりづらい局面になったときに、一時的に売りを作って両建てする。
利益がある状態で両建てするので利乗せの両建てと言う。
昔はこれを「あんこの両建て」と言った。


 ☆[ムサシ]☆
あんこですか?

 ★[小次郎講師]★
おいしいあんこ(=利益)を両側から包み込むようなイメージだろうね。
ついでに言うと両建てのことはパッチと呼んだ。まあ、覚える必要はないけどね。

 ☆[ムサシ]☆
パッチ?
 ★[小次郎講師]★
さるまたのことだよ。

 ☆[ムサシ]☆
さるまたってなんですか?

 ★[小次郎講師]★
さるまたを知らないのか?カルチャーショックだ。ズボン下のことだよ。

 ☆[ムサシ]☆
ズボン下が何で両建ての呼び名になるんですか?

 ★[小次郎講師]★
まあ,詳しいことはわからないが、「相場が冷えてきたので、パッチをはかそう」などと使ったようだ。

 ☆[ムサシ]☆
なるほど。ズボン下をはくと暖かくなりますからね。

 ★[小次郎講師]★
ということで、あんこのパッチ=利乗せの両建ての話を解説する。
下図をごらん。これが利乗せの両建て。





 ☆[ムサシ]☆
利乗せの両建てをすることにどんな意味があるんですか?

 ★[小次郎講師]★
損をしているときの両建ては損額を固定するということだったが、利乗せの両建ては利益を確保するという手法。

 ☆[ムサシ]☆
利益を確保出来るんですね?





 ★[小次郎講師]★
ケース1は4400円で買いを持ち、4500円まで上昇したときに売りを作ったケース。
その時点で100円分の利益。

 ☆[ムサシ]☆
東京金1枚を4400円で買って、4500円で1枚売った(両建てした)としたら、100円分の利益つまり100円×1000g=10万円の利益となりますね。
それが確保出来るんですね。

 ★[小次郎講師]★
だね。で、上記の利乗せ両建てをした後に、価格が下がったとする。いくらでもいいんだが、仮に4000円まで下がったとしよう。
買っている方は下がっているから損だ。いくらの損かというと4400円から4000円まで下がっているので400円の損



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